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歴史のラビリンス トレドへ行こう


トレド 「絵から抜け出したような街」。
世界遺産指定都市 トレドを訪れた人は、しばしばこの街をこのように評します。

ゆったりと曲線を描いて流れるタホ川に抱かれた小高い丘にそびえるトレドの旧市街は、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が作り出した3つの文化が残した足跡が色濃く残る歴史のラビリンスのような街です。
地図を片手に、細く曲がりくねった路地を進めば、中世から息づく街の歴史に出会うことができるでしょう。

この世界遺産の街を訪れる方のために、今回はトレド訪問の秘訣を紹介します。

まずは、トレド旧市街をめざそう

トレドが目的でスペインを訪れる人がいるほど、世界中の誰もが認める人気の観光地トレド。

マドリードからは電車でもバスでも行けますが、電車なら片道30分、バスは約1時間かかります。ですので日帰り観光、もしくは時間にあまり余裕のない方はアトーチャ駅から電車で行くことをお勧めします。ただし、電車は本数も限られ、時間帯によっては早めに売り切れることもありますので、できれば事前に予約することをお勧めします。

また時間に余裕がある方や、トレドでの宿泊を考えている方は、カスティーリャの荒涼とした大地を眺めながらバスでのんびり向かうというのも手です。またバスはほぼ30分おきに出ていて、電車と比べて本数が多いのも魅力です。帰りの時間を決めずにのんびり過ごしたい方にも向いているでしょう。
トレド
マドリッドからのバスは、現在はエリプティカ広場バスターミナルから出ています。このバスターミナルは、メトロ6番線のPlaza Eliptica駅に直結しています。

トレドのバスターミナルから徒歩ならば、ややキツイ坂を上って旧市街へ歩くこと20分ほどでソコドベール広場へ。市バスに乗るならば、マドリッドからのバスを降りた同じフロア(地上階に上がるエスカレータの反対側)にソコドベール広場行きのバス亭がありますので、運転手に前払いで乗ることができます。(ただし本数はさほど多くありませんので少し待つかもしれません。)
乗電車駅からも同じく、市バスか徒歩、あるいはタクシーでソコドベール広場へ向かいましょう。

徒歩の場合、最近、旧市街へ上るためのエスカレーターが旧市街入口の東側にある大型駐車場付近に出来たのでそれを使うと幾分便利です。

トレド トレド


観光のスタートはソコドベール広場から

さて、ソコドベール広場についたら、インフォメーションで地図をもらって、いよよ観光スタートです。
トレドの旧市街は、まさに迷路のように細い路地が入り組んでいて、すべての通りの名前が書かれたインフォメーションの詳しい地図は必携です。実際の通りの名前は、通りの角の少し高い壁の位置に張られたタイルに書かれていますので、地図とつき合わせながら進むとよいでしょう。気分はまさに魔法の街を進むPRGゲームようですね。
ついでに、この地図には各施設の開館時間などの役に立つ情報も記載されているのでぜひ、もらっておきましょう。

地図を見ていると観光箇所もたくさんあるし、道は迷路のように入り組んでいるし、「地図を読むのは苦手だわ」という方は少々心配になります。が、そんな時は人の流れに素直について行ってしまいましょう。トレドの観光客は大抵、カテドラルとサント・トメ教会を見学しますから、人の流れについていけば、ソコドベール広場 → カテドラル → サント・トメ教会へと続いている訳です。幸い、ソコドベール広場、カテドラル、サント・トメ教会とほぼ一直線でつながっているので迷うことなくたどり着くことができるはずです。

ここまでは一般的な観光。その後の時間をどう過ごすかで、トレドの思い出、印象がそれぞれ違ってくると思います。実際、今まで何度かトレドを訪れて、一緒に行く仲間によってその都度見学方法は違っていました。

トレド
例えば、とにかくたくさんの観光箇所を制覇したいと思うなら、それ相応に歩きますが、見るべき物には事欠きません。
トレドは教会の宝庫。そこかしこに教会が建ち、それ以外にもグレコの家や美術館などがあるのできっと1日では足りないでしょう。
さらに、キリスト教以外にも、ユダヤ教やイスラム教寺院も非常に興味深い見学ができるでしょう。
また、いろいろ巡っているうちに、細い路地に紛れ込んで「あわや迷子」と思いながらも、細く入り組んだ中世の町をぶらぶらと歩いてみるのも、絶対にいい思い出になるはずです。
トレド しかし、年配の方などが一緒であまり歩かずのんびりしたいと思う方は、ソコドベール広場を出発するソコトレインという列車型のミニ観光バスに乗って町を巡るといいでしょう。
ただし、注意しなければいけないのは、このソコトレインは非常に人気があるので、順番待ちになる可能性があることと、チケットは事前購入制だということです。
観光シーズンなどに行くと「次は1時間後です」なんて言われることもしばしば。
トレドでの滞在時間が限られている方でソコトレインに乗ってみたい方は、ソコドベール広場に到着次第、チケットを購入したほうがよいでしょう。
ちなみに、チケット売り場はソコドベール広場から北側へ伸びる細い路地に少し入ったところすぐ。約40分間、のんびり進むソコトレインで、トレドの風景を楽しむことができるでしょう。

トレド全景を見渡す展望台と人気のパラドール

展望 個人的に、ゆったり旅行でも駆け足旅行でも必ず訪れるのが「パラドール」。
正確にはパラドールの展望台です。
一番の贅沢はここで一晩泊まってトレドの夜景も見ることですが、そうでなくてもカフェを利用することで、展望台から満点のトレド全景を見渡すことが出来るのです。17世紀にエル・グレコが描いた風景が今でもそのままに残されて言われる、ここからの眺めはまさに「筆舌に尽くしがたい」という言葉がぴったり。ぜひ訪れてください。

ただ旧市街から離れた高台にあるので、歩いて行くのはやや難しいかもしれません。しかも旧市街に入ってしまったら、流しのタクシーはほとんどないので旧市街からパラドールへ行くにはパラドールの少し手前で降りる市バスしかありません。ですから、旧市街の外でタクシー乗り場から、あるいは流しのタクシーを拾って向かうのが一番良いと思います。
少々交通の便は良くないですが、その苦労をしてでも訪れる価値はお釣りが返ってくる程あります。


さらに詳しいトレド情報は [スペイン世界遺産指定都市日本語版ウェブサイト] へどうぞ



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