TOP > 特集 > 世界遺産指定都市 > vol.3 城壁の街 アビラ
「アビラ」と言うと何よりもまず思い出すのが「中世の城壁」。それまでヨーロッパ各地で何度も城壁を見たことがあったとしても、アビラの城壁には改めて溜息が出てしまいます。 全長2.5km、平均の高さ12m、厚さ3m、88の塔に9つの門と、建設された当時はヨーロッパ最大規模を誇った城壁は、1085年、カトリック勢力がトレドを奪還した後、1090年から防備のために2000~3000人を動員し9年の年月をかけて築かれたと言われ、現代にまで残された数ある中世時代の城壁の中でも屈指の保存度を誇っています。 世界でもこの城壁の街の知名度は高く、欧米人観光客は多いのですが、日本人観光客の間では、水道橋で有名なセゴビアに比べると、まだまだ知られていないアビラの楽しみ方を紹介しましょう。 |
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マドリードからアビラを目指すならば、電車とバスの二つの方法があります。 バス停からも、駅からも、旧市街までは近いので、どちらでも便利です。 しかし、城壁に囲まれた旧市街そのものは意外と広いので、歩きやすい靴で出かけることをお勧めします。 街歩きをはじめるにあたって、まずはインフォメーションで地図をもらいましょう。少しわかりにくいのですが、カテドラル横の「カルニセナス門」に隣接するようにオフィスが建っています。 それではさっそくここからアビラ観光を始めましょう。 城壁観光がメインであれば、ここから早速城壁に上ることもできます。 |
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もしこれが初のアビラ訪問で、何よりも城壁の全景を見たいという方は、展望台のクアトロ・ポステスを目指しましょう。 このクアトロ・ポステスまでは、観光オフィスのお兄さんに聞くと答えは「徒歩20~30分くらいかな」とのこと教えてもらいましたが、悲しいかな、この歩行時間の回答が多くの場合間違っているのがスペイン人。実際、展望台方面の「アダハ川門」へ行くまでで既に30分かかり、そこから展望台は更に先の高台となるため、個人で行く場合はこの展望台を目指すなら、タクシーで行った方が無難です。
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さて、それはそうと、恐らく多くの方が東側の門から旧市街へ入って行くと思いますが、東側の城門は先ほど触れた「カルニセナス門」以外に、北側の「サン・ビセンテ門」と南側の「アルカサル門」がありますが、観光客の気分を盛り上げてくれるのはやはり後者でしょう。最も人通りが多く、賑やかなショッピングストリートに向かって、カトリック両王の紋章のアーチが迎え入れてくれるのです。 城壁内に入場後は、まずはカテドラルに入ってみましょう。 外見はやや大人しい印象を受けるかもしれませんが、聖堂内には珍しい赤の斑入りの石が埋め込まれた非常に珍しい大聖堂です。 |
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続いて、徒歩15分ほどでサンタ・テレサ修道院へ。 厳かな雰囲気の修道院は観光スポットとして紹介されていますが、もしそれまで何度もカテドラルや修道院を見ていて少々飽きていたり、もともとあまり興味のない方は、それで終わりにせず、ぜひ隣接する博物館へ足を運んでみましょう。 ここにはサンタ・テレサのサンダルや数々の本が並んでおり、日本人にとってはこちらの方が興味をそそられるのではないかと思います。 |
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また、城壁外ではありますが、エンカルナシオン修道院もお勧めです。 町の北側に位置しており、一番近いマリスカル門から坂を下ること15分ほどで着くのですが、何と日本語案内カードが置いてあるのです。 サンタ・テレサ自身についてあまり知識がなくても、16世紀当時の修道女の生活を知るための家具や衣類が展示してあり、当時の生活をそのままに感じることができる、アビラ観光の隠れ人気スポットです。 |
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さて、歩き続けて疲れたならば、アビラ名物お菓子で休憩を。 多くのガイドブックには「ジェマス・デ・サンタ・テレサ」と書いていますが、実際現地のカフェでは「ジェマス・デ・アビラ」と書かれていることもあります。いずれにしても甘い甘いお菓子は、街歩きの疲れを癒してくれることでしょう。とても甘いので、コーヒーや紅茶とご一緒にどうぞ。 |
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アビラでは多くの観光スポットがシエスタ時間中(14時から16時あたりまで)は閉まっているのと、城壁内は気軽に休憩できるカフェやバルが意外と少なく限られているため、事前にある程度計画をたててから街歩きをスタートすることをお勧めします。 城壁内の西側半分はほとんど住宅地ですし、観光シーズンにもよりますが、シエスタ時間中は東側半分でさえ閑散としていることがあります。それはそれで、スペインの夕方の独特な雰囲気ともいえますが、観光客には少々悩みどころ。 できれば朝早めの時間に行動を開始し、シエスタ時間の前にたっぷり歩いて観光した後は、新市街やアルカサル門周辺の賑やかな場所のカフェでほっと一息入れるのがいいのではないでしょうか。 |
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また城壁内、ビクトリア広場の北、カルメンの門近くにある旧ピエドラス・アルバス邸は、現在パラドールとして利用されていて、ここに一泊しながら、中世ヨーロッパの世界を堪能するのもお勧めの一つ。 趣のある邸宅風ホテルに宿泊し、夜のアビラも楽しむのも素敵な体験となるでしょう。
![]() 城壁の街として有名なアビラですが、城壁だけでなく、歴史を知り、サンタ・テレサをはじめとする修道士たちの息吹に触れることで、更に奥深さを知ることができます。 ですから、ぜひとも駆け足にならないのんびりしたスケジュールで訪れてほしい街のひとつです。 |
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城壁の街 アビラ
vol.2 残酷王と呼ばれたペドロ1世の城/カルモナのパラドール
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