みどころスポット
アルカサル
548mあるトレドで一番高い丘の上に堂々と建つ建物。現在の建物は、神聖ローマ皇帝カール5世の命により、皇帝が住むにふさわしい住居として建築が始められました。しかし、建築が終わる前に、フェリーぺ二世によって首都がマドリードに移されたため、未亡人となった王妃たちの住居にはなりましたが、結局王の住居としては使用されずじまいでした。
19世紀に軍事学校として使用されるまでは、軍の兵営地や絹織物工場などさまざまな用途に使われていたようです。
1936年のスペイン内戦の際にはフランコ軍が立てこもり、約2ヶ月にわたりここを舞台に激しい攻防戦が繰り広げられ、建物はほとんど崩れ落ちてしまいました。
現在は再建され、軍事博物館として使われており、また、カスティージャ・ラ・マンチャ州の図書館を最上階に設けるため現在改装中です。
サンタ・クルス美術館
孤児の病院として建てられた建物。入り口のファサードにはプラテレスコ様式の見事な彫刻が施されています。入り口の内部はゴシック様式の丸天井で覆われており、十字形の建物には木の格天井がとても美しいです。
館内の展示は、3つの部門に分かれています。
ローマ、西ゴート、アラブ、ムデハル文化の出土品を集めた考古学、エル・グレコをはじめとする、16~17世紀のトレドの芸術家の作品を集めた美術品、陶器・ガラス器・織物・鉄器具・金銀細工などの伝統的な郷土芸術を集めた工業美術の3つです。
マドリードのプラド美術館の系列の美術館として、プラドの特別展の展示品を収容することもあるようです。
<月-土10:00-18:30、日10:00-14:00入場料:無料>
カテドラル
1226年、フェルナンド三世の命によって建築が始められた大聖堂。スペインで大きさではセビリア大聖堂に次ぐこの建物では、スペインの歴史の中で輝いてきたさまざまな美術様式の鑑賞することができます。
まず、建築はゴシック様式、聖職者の間のアラブ様式の石膏細工、天井・大理石の祭壇はバロック様式、そしてプエルタ・ジャナは新古典主義というように、大聖堂を少しずつ立ち止まりながら眺めれば、今もなお色褪せない素晴らしい芸術の歴史の一片一片を発見できることでしょう。
フレスコ画の天井が素晴らしい聖器室には、有名な画家たちの作品が飾られていて、まるで美術館のようです。
ゴヤの「オリビエの庭に連れ出されるキリストEl Prendimiento de Jesus」、エル・グレコの「聖衣剥奪El Expolio」、「12使徒Coce Apostoles」をはじめ、ルーベンス、ティツィアーノなどの作品もあります。
<月-土10:00-18:30 日・祝14:00-18:30 料金7€>
エル・グレコの家
ユダヤ人街の真ん中に位置するエル・グレコの家は、16世紀に建築された建物を20世紀はじめに改築したルネッサンス風の邸宅です。ある一時期エル・グレコが住んでいたというこの建物に、彼の作品を集めて1912年に美術館として公開されるようになりました。
ここに所蔵されている作品の大部分は、1600-1614年の晩年の作品で、その中でも「トレド景観と地図Vista y Plano de Toledo」、「12使徒El Apostolado」、「サン・ペドロの涙Las Lagrimas de San Pedro」が有名です。
また、ムリーリョやスルバランなどの他の画家の作品や16-20世紀の家具やタラベラやトレドの陶器なども展示されています。
<改装のため閉鎖中 再開時期未定>
サント・トメ教会
エル・グレコの最高傑作のひとつ「オルガス伯の埋葬El Entierro del Conde de Orgaz」があることで、トレドで最も多く観光客が訪れている教会です。ここには12世紀に建築された建物がありましたが、14世紀にオルガス伯によって全面改装が行われました。
そのときに建築された塔は現在トレドに残る最も素晴らしいムデハル様式の芸術のひとつだと言えます。
入り口から入ってすぐのところにあるオルガス伯のお墓の上に飾られている絵は、4.8×3.6mもある大きいもので、2部構成になっており、上部には魂の昇天、下部には肉体の埋葬が描かれ、また絵の中にグレコ自身と息子も描かれています。
<10:00-18:45(3月1日-10月15日)10:00-17:45(10月16日-2月28日)入場料:2.30€>