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概要



バルセロナの南西約100キロに位置する地中海の町、タラゴナ。

日本人にはあまり聞き慣れない町の名前ながら、その歴史や栄光は古く、特に古代ローマ時代にはイベリア半島最大の都市として君臨していました。そのため、町のあちこちにローマ時代の遺跡が残されており、「タラコの考古遺跡群」として2000年にユネスコの世界遺産に登録されています。それらの遺跡は今でもこののどかな港町に溶けこむようにしっかりと保存されています。

バルセロナから電車、バスいずれの交通機関でも1~1時間半あまりで到着するため、日帰り観光も可能ですが、ローマ遺跡の見どころがあちこちに分散しているので宿泊してゆっくり巡るのも良いでしょう。ローマ遺跡の中では、地中海を背にして建つ円形闘技場や城壁、神殿、公共広場などは町の中心から徒歩圏内にありますが、水道橋や塔、アーチなどはバスやタクシーでないと行けない郊外にあるためです。

また、ローマ遺跡だけに限らず、中世に建てられたカテドラルや回廊も丁寧に廻ると1時間はかかるほど広く、多くの芸術品が収められています。カテドラル近くの旧市街の路地も、中世にタイムスリップしたような錯覚を覚えるほど古く趣のある建物が並んでいます。そして旧市街を出ると、ランブラ・ノバ通りや地中海のバルコニーなど美しい散歩道が整備されており、現代都市であることも実感されるでしょう。

タラゴナやバルセロナを含むカタルーニャ州では一年中いろいろなお祭りやイベントが開催されていますが、中でもタラゴナの「タラコ・ビバ」は有名です。毎年5月後半の2週間、ローマ時代さながら人々が当時の衣装を身にまとい、葬儀や会議、決闘、食生活、音楽などが再現されます。イベントは各広場や遺跡、通り、博物館、カテドラルなど観光地でも行われ、普段は有料の場所もこの期間は無料になるところが多いので、この時期に合わせてタラゴナ観光されるのもお勧めです。