概要
聖ヤコブの眠るキリスト教の聖地として、古くから多くの巡礼者を受け入れてきた街。
それが、ガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステーラです。
サンティアゴ巡礼の道"カミーノ・デ・サンティアゴ"の長い道のりの果てに辿り着いたこの地で、天に突くようにそびえた大聖堂を見上げた敬虔な人々の心の震えは、いったいどれほどのものだったでしょうか。
多くの人々の祈りと信仰を静かに受け入れたサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂と街並みは、今も変わらずしっとりとただずみ、旅人たちを迎えてくれています。
またサンティアゴ・デ・コンポステーラは「雨のまち」とも言われています。
静かに降る雨に、傘をさして行き来する人。
苔むした石造りの聖堂に降り注ぐ雨は、この美しい街にふさわしい光景といえるでしょう。
また毎年7月の第3週から4週におこなわれる聖ヤコブのお祭りは、この街にとって重要な祝祭です。
聖ヤコブは新約聖書に登場するイエスの使徒の一人で、この街とスペインの守護聖人で、スペイン語ではサンティアゴ・エル・マジョール(大サンティアゴ)と呼ばれています。
この祭りの期間中には、世界中からやってきた巡礼者であふれかえります。
24日の夜には、オブラドイロ広場で大聖堂を正面に向かって清めの花火が盛大にあげられ、夜が明けると聖ヤコブにささげる厳かなミサが始まり、巨大な香炉が交差廊の端から端まで行き来するのを見ることができます。