ガストロノミー
味覚、嗅覚。人の五感が騒ぎださずにはいられないガリシア州の西端サンティアゴ・デ・コンポステーラ。
またスペインの食卓と呼ばれているガリシア。スペインで唯一食生活において、今日も自給自足がなりたっている州なのです。
海の幸をとっても山の幸をとっても、なにひとつかけることなく、贅沢な食材は、世界中へと出荷されてゆきます。
スペイン最高峰の牛肉といえば、ガリシア牛といわれ、最高のじゃがいもといえば ガリシアいも、サンチアゴの巡礼者のトレードマークにもなっているほたて貝も ガリシアのカンタブリア海でとれます。
サンチアゴは中世の頃から巡礼の最終目的地ということで栄えてきたため、今もなお 小さな街中にはひしめきあうほどのレストランが立ち並びます。
常に新鮮な食材が届けられているだけでなく、学生の街でもあるサンチアゴ市内は、 リーズナブルなレストランも数多く存在します。
暖かくてほっとするようなメニューは訪れる旅人の疲れを癒してくれます。
柔らかいガリシアのゆでだこにはゆでたガリシアいも。
ホタテ貝のグラタンを食べ終わったら貝殻はそのままお土産として持ち帰ることが できます。
ガリシアにしかないグレロスというかぶの葉がはいったスープ。
その形状から、テティージャ(おっぱい)と呼ばれる牛乳のクリーミーなチーズ。
贅沢品としては、亀の手やボガバンテ(ロブスターに似ている海ざりがに)のリゾット または、ガリシア牛のサーロインステーキなども考えられます。
いずれにせよ、食事のおともはガリシア産のリベイロやアルバリーニョという白ワインが 最適です。フルーティでとても飲みやすい白ワインです。
デザートはやっぱりサンチアゴケーキでしょうか。
アーモンドベースでつくられたあっさりとしたケーキですが、 表面が茶色く焼きあがった丸いケーキの真ん中にサンチアゴ十字軍の十字架型をおき、まわり全部に白いパウダーシュガーをふりかけると、茶色の十字架だけがきれいに 浮き上がります。
食後のしめくくりはケイマーダと呼ばれるアルコール入りコーヒーが有名です。
ケイマーダはもともとガリシアに移住していたケルト民族が残して行った 一種の儀式でもあったため、古くから伝わるおまじないの言葉などを となえながら作るので、まるで魔女が作り出す怪しげな薬のようにもみえます。
素焼きの大鍋にコーヒー豆と砂糖と蒸留酒とレモン皮を少々いれて、火をつけると、 アルコールが燃焼し、おなべから火がゆらゆらとあがります。
蓋をしめるタイミング次第で、できあがったコーヒーのアルコール度が変わってきます。
寒い時期には体が温まる飲み物です。