概要
アフリカ大陸の北西部、モロッコと西サハラの国境線の西側の大西洋に浮かぶ7つの島、カナリアス諸島。近年ではリゾート地としてヨーロッパの人々の間で最も人気のある場所のひとつに数えられます。
一般的にはラ・ラグーナと呼ばれている、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナはそのカナリアス諸島のひとつ、テネリフェ島北部にある都市です。
現在のテネリフェ島の首都は、サンタ・クルス・デ・テネリフェですが、ラ・ラグーナはその隣にあり、以前はラ・ラグーナがテネリフェ島の首都であった時期がありました。
このカナリアス諸島は約500年前カスティージャ王国の一部となりますが、このころから入植・街づくりが始まりました。そして、はじめての非要塞型都市であること、その後のラテンアメリカに建設される都市のモデルとなったこと、当時の学問、航海術や初期の哲学に基づいて設計された都市であること、約500年前の町の設計が今もなお崩されずに生きていること、約600もあるムデハル様式の建物がとても良い状態で保存されていること、ヨーロッパとアメリカ大陸の行き来が常に多かったことから、二つの文化の影響が色濃く残されていること、などの点が評価され、1999年12月にユネスコの世界遺産に登録されました。
世界遺産への登録が実現したのは、行政機関の努力ももちろんありましたが、500年のラ・ラグーナの歴史の中で、住民たちがその地を愛し守ってきたことが認められたと言えるでしょう。