歴史
イビサの歴史は、地中海の支配権の移り変わりの歴史ともいえます。
まず紀元前654年にイビサ島を発見したのは、この時代に西地中海の覇者であったカルタゴ人たちでした。
交易によって成り立っていたカルタゴでは、商人や探検家たちが広大な通商路を開拓し、 そこを通って得られた富により当時、地中海一帯で繁栄を誇っていました。
彼らはこの島に港や塩田を作り、支配下に治めます。
しかし三度にわたるポエニ戦争の後、カルタゴは共和制ローマによって滅ぼされ、イビサは次の支配権をローマに譲り渡すこととなりました。
ローマの植民地のひとつとなったイビサではローマ人たちが伝えた葡萄やオリーブなどの農業を行っていましたが、その後ローマ帝国が分裂するとイビサの支配権は、カルタゴを占領したヴァンダル族や東ローマ帝国の間で争われたびたび襲撃を受けました。
その後、スペイン本土ではイスラム勢力が侵攻し始め、9世紀にはついに、イビサもアラブ人の支配下に入りました。イビサのイスラム支配はおよそ500年の間続き、その間にダルト・ヴィラの城壁も強固に改築され、イスラムの支配下で塩や海産物の交易がさかんに行われました。
13世紀になるとレコンキスタが進む中、アラゴン王国がイビサを再び支配下に治めます。
この後、1479年のアラゴン王国のフェルナンド王子とカスティーリャ王国の王女イザベルとの結婚でスペイン王国が成立したことにより、イビサはスペイン領となったのです。