歴史
このクエンカの地に、最初に居住したのは、イスラム教徒だといわれています。
彼らは、9世紀頃にこの地に居住地と要塞を築きます。
天然の要塞ともいえるこの地にさらに石を積み上げ続け、強固な守備を誇る難攻不落の要塞"kunka"をつくりあげました。
1177年にカスティーリャ王アルフォンソ8世がレコンキスタを成功させ、クエンカを奪回します。
9ヵ月の包囲の後に、この強固な守りを誇った城砦もついに敗北するときがやってきます。
篭城した居住者たちは飢えに耐えかね、その城壁を開いたのです。
アルフォンソ8世は彼の軍隊を、後にサン・フアン門と呼ばれるようになったその城門から入城させ、クエンカはカスティージャ王国の支配下に入り、キリスト教の都市へと生まれ変わるのです。
イスラム教徒が作った城砦跡にキリスト教の建造物を次々に建てていきました。
モスクは、ゴシック様式のカテドラルに作り変えられ、キリストの神の栄光を称える教会や修道院が多く誕生しました。
このクエンカの特殊な地形や景観を生かし、調和するような建築がなされていきます。そしてそれは、崖の上に建つ「宙吊りの家」のようなユニークな建造物を生み出されていくこととなったのです。